「色々な人と自信を持って話せるようになりたい」
「明るく人から好かれる性格になりたい」
このような望みをお持ちの方には、自己催眠がおすすめです。
自己催眠とは「セルフヒプノセラピー」とも呼ばれる立派な催眠療法のひとつでスピリチュアル的にも効果的な方法です。
催眠療法の多くは専門家のカウンセリングやセミナーなどを受ける必要がありますが、自己催眠は自分ひとりで行うため、人見知りの方でも安心して取り組めます。
今回の記事では、自己催眠のやり方や注意点などをご紹介していきます。
自己催眠で人見知りが改善すると、異性と自信を持って話せたりたくさんの友人に囲まれて楽しい毎日が送れるようになりますよ。
記事の後半では自己催眠以外の人見知り解消方法も解説していますので、ぜひ最後までお付き合いください。
Contents
自己催眠とは
具体的な方法をご紹介する前に、まずは自己催眠について理解を深めていきましょう。
自己催眠とは、自分を催眠状態に引き入れてなりたい自分になる方法です。
「催眠術の一種?なんだか怪しそう」と思うかもしれませんが、催眠療法の1つとして確立されています。
といっても難しかったり複雑だったりすることはなく、誰でも簡単に始められる方法です。
スピリチュアルが好きな人には「潜在意識の書き換え」と言うと分かりやすいかもしれないないですね。
自分の潜在意識に働きかけ性格を変える
自己催眠では、自分の顕在意識と潜在意識の方向性を一致させて性格を変えていきます。
*潜在意識と顕在意識とは?
自分で認識できない気持ちや感情は「潜在意識」と言われ、逆に認識できる感情や意思などは「顕在意識」と言います。
例を挙げれば、「お腹が空いたのでランチを食べたい」という気持ちは顕在意識になります。
私たちの意識を100とすると、自分で認識できている意識はわずか約5%ほど。
そのため、潜在意識と顕在意識はよく氷山に例えられます。
よく「氷山の一角」と言いますよね。
それほど、私たちが自分で認識できている意識は少ないのです。
潜在意識 | 過去の経験や記憶、思考の貯蔵庫。
自分の意志では決定できない(本能)。 意識全体を100としたら、潜在意識は約95%を占める。 自分でコントロールすることは難しいが、顕在意識よりもパワーを持つ。 |
顕在意識 | 自分で認識できる意識のこと(理性)。
自分の意志で決定できる。 意識全体を100とするなら、顕在意識はわずか約5%ほど。 ex.)今日のランチはパスタにしよう、早く寝よう…etc. |
あなたの人生や性格などが自分で思い描いたようにいかないのは、顕在意識と潜在意識が一致していないから。
例えば、顕在意識では「結婚したい」と思っていても、潜在意識では「結婚は煩わしい」「結婚にはデメリットしか感じない」と思っている場合があります。
そこで、自己催眠を利用して潜在意識に働きかけると、潜在意識でも「結婚は素晴らしい」「結婚は幸せ」と思えるようになり結婚が叶います。
このように、自己催眠では潜在意識に働きかけて性格を変えることが可能です。
自己催眠で人見知りも解消できる
先ほどの結婚の例と同様に、人見知りの場合も潜在意識と顕在意識が不一致である可能性が高いです。
顕在意識では、
- 人見知りを解消したい
- 色々な人と話せるようになりたい
- 誰とでも楽しく会話できるようになりたい
と思っていても、潜在意識では
- 人と関わるのは煩わしい
- 人と話すのは面倒くさい
と思っている場合があります。
そのため、自己催眠で潜在意識に働きかけることで、潜在意識でも「色々な人と仲良くなれる」「人と関わりたい」と思えるようになり、人見知りを解消することができるのです。
自己催眠と自己暗示の違い
ここまでの説明を読んで「自己暗示とは違うの?」と思った方もいるかもしれません。
実際、自己催眠と自己暗示は同じ意味で扱われている場合がほとんどです。
しかし、自己催眠と自己暗示には決定的に違う点があります。
それは、トランス状態(現実感覚が薄れ、想像の中の世界が現実のように感じる)に入るか入らないかです。
自己催眠の場合は、自己暗示をかける前にトランス状態に入ります。
すると顕在意識と潜在意識の境目があやふやになり、より潜在意識にアクセスしやすい状態に。
その結果、自己暗示よりもより高い効果を得られるようになるのです。
自己催眠で人見知りを改善する方法
自己催眠について理解が深まったところで、自己催眠で人見知りを改善する3つのSTEPをご紹介していきましょう。
難しく捉えずに、楽な気持ちで読み進めてくださいね。
STEP.1 意識を穏やかにし催眠状態になる
まずは自分が落ち着ける場所で目を閉じてヒーリング音楽を聞いたり、瞑想をしたりしてリラックスしましょう。
気分が落ち着くお香を炊いたりするなども良いかもしれません。
目を閉じてリラックスしていると余計な考え事や心配事が頭に浮かんでくるかもしれませんが、静かに受け流します。
ぼんやりとした良い気分になり、夢を見ているような感覚になれば成功です。
STEP.2 暗示を入れる
催眠状態に入ったら、次は実際に暗示を入れていきます。
暗示を入れる方法は2つです。
鏡の前で自分の目を見ながら話す
1つ目は、鏡の前で自分の目を見ながら話す方法です。
鏡の中の自分に向かって、なりたい姿や在りたい自分、叶えたい願望などを語りかけます。
この方法の良いところは、以下の2つです。
- 鏡の中の自分を見ながら話すと、聴覚だけでなく視覚からも情報が入ってくる。
- 鏡の中の自分に話しかけると、自分にポジティブな言葉をかけていることをより強く意識できる。
自分が発する言葉を一番聞いているのは自分自身。
そして、その言葉によって日頃から自分自身に暗示をかけています。
催眠状態で自分に前向きな言葉をかけてあげると潜在意識のより深い部分まで言葉が入っていき、自分自身に暗示をかけやすくなるのです。
この方法を実践する時にはなるべく大きな鏡を使ったり、自分の気分が上がるかわいくておしゃれな鏡を使ってくださいね。
暗示文の音読を録音しひたすら聞く
2つ目は、録音した暗示文をひたすら聞く方法です。
この方法は「録音アファメーション」とも言われていますが、自分自身でなりたい姿や叶えたい願望を音読したものを録音し、それを繰り返し聞きます。
アファメーションとは、自分に対する「肯定的な宣言」のこと。
「私は社交的な性格」「私は誰とでも仲良くできる」などの言葉を自分に言い聞かせて、良い思い込みを作っていきます。
通常のアファメーションはその都度声に出す必要がありますが、録音アファメーションなら時間や場所を選ばずにできますよね。
そのため、アファメーションの回数も増えて効果が出やすくなるのです。
また、自分の声が耳から入ってくるため、録音の中の理想の姿や願望をより自分事として捉えやすくなる効果もあります。
STEP.3 数ヶ月は続ける
最後のステップは苦手な人もいるかもしれませんが「継続」です。
早い人では1ヶ月ほどで効果を感じる場合もありますが、最低でも数ヶ月は続けてみましょう。
何年もの長い時間をかけて築き上げてきたあなたの潜在意識や性格は、簡単に変わるものではありません。
ゆっくりと時間をかけて自分と向き合う必要があります。
数ヶ月と聞くと「そんなに長くできない」と感じるかもしれませんが、数ヶ月間全く変化を感じないわけではなく、何かしらの変化は必ず感じるはずです。
日々の小さな変化を見逃さず、励みに変えて続けてみてください。
自己催眠をする際の注意点
せっかく自己催眠に挑戦するなら、確実に効果を感じたいですよね。
ここからは、人見知りを改善するために自己催眠に挑戦してみよう!と思ってる人に向けて、注意点を3つご紹介します。
本来の自分が分からなくなる
自己催眠にかかっている状態は、現実感覚がなくなって想像の世界が現実のように思える状態です。
そのため、想像の中の自分(例:初対面の人とも楽しく話せて友人も多い)と現実の自分(例:人見知りで上手に話せない)の境目が曖昧になり、本来の自分が分からなくなります。
「本来の自分が分からなくなる」と聞くと、怖いと感じるかもしれません。
しかし、上手に自分を催眠状態に導き、潜在意識と顕在意識が一致してきている証でもあるため、心配する必要はありません。
適したやり方じゃないと効果が出ない場合もある
自己催眠は基本的にひとりで行うもの。
だからこそ、ちゃんとできているのか不安になりますよね。
もし、数ヶ月続けても効果を感じない場合は、やり方があなたに合っていないか自己流になってしまっている可能性があります。
また、決められた手順等を守っていない場合にも効果を感じにくいです。
そのような場合には、やり方を変えてみたり占い師など詳しい人に相談してアドバイスをもらったりしてみましょう。
継続しないと効果が出ない
自己催眠は潜在意識を書き換える作業なので、継続しないと効果が出ません。
潜在意識は長い年月をかけて築き上げられ、普段は無意識下にあるものです。
あなたは、あなた自身が潜在意識で何を考えているか分かるでしょうか?
簡単には分からないですよね。
自己催眠は、普段意識していない部分にアクセスし、顕在意識と方向性を合わせていくため数回では効果が出ません。
自分を信じて継続していきましょう。
自己催眠を失敗しない為に大切なこと
続いては、さらに自己催眠の成功率を高めるために押さえておきたいポイントを3つご紹介します。
暗示の言葉が本心であること
自己催眠で大切なのが自分への「暗示」ですが、この暗示の言葉が本心でないと成功しません。
本心でない場合には潜在意識の書き換えがうまく進まず、自分が望んでいるような結果が得られないのです。
しかし、潜在意識と同様に、自分の本心は自分ではなかなか分からないもの。
そのような場合には、占い師など専門の人に相談をして自分の本心を探ってみましょう。
現実が厳しい状況でも自分の成功像をイメージすること
自己催眠の効果が感じられるまでは最短で1ヶ月程度、最低でも数ヶ月は継続しましょうとお伝えしました。
きっとその過程では、なかなか状況が変わらず望んでいるものとは真逆の現実を見ることもあると思います。
しかし、どのような時にも成功像をイメージし、そちらが現実だと書き換えられるまで根気強く続けることが大切です。
もし厳しい現実を目の当たりにして挫けそうになった時には、「今の自分」と「理想の自分」どちらの自分でいたいのかを再確認しましょう。
「本当に変わる!」という強い意志をもつ
自己催眠を継続する原動力となるのは、あなた自身の「本当に変わるんだ!」という強い意志です。
人見知りが解消されるまでの間は、きっとチャレンジングな課題にぶち当たる瞬間やなかなか改善されずにもどかしい思いをする時もあると思います。
それを乗り越えるためには「本当に変わる、変えるんだ」という気持ちが必要です。
逆に強い気持ちさえあれば、あなたの人見知りはきっと解消し、友人に囲まれて笑顔あふれる日常生活を送れるようになりますよ。
自己催眠で人見知りを解消するメリット
人見知りを解消する方法を探した経験がある人は、専門家のカウンセリングやセミナーといった方法も見たことがあるかもしれません。
それらと比較して、自己催眠で人見知りを解消する方法にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
具体的には以下の3つです。
- 自分一人で出来るから手軽
- 人によっては人見知り解消に効果的
- コストもかからない
詳しく解説していきます。
自分一人で出来るから手軽
自己催眠の最大のメリットは、自分1人でできる手軽さです。
セミナーやカウンセリングと違い、自分の好きな日、好きな時間、好きな場所でできます。
人と予定を合わせる必要もないため「やりたい!」と感じた時にタイミングを逃さず始められます。
また、セミナーに出向いたり、カウンセリングで自分の気持ちを話すのは億劫だと感じる場合もありますよね。
自己催眠ならそういった煩わしさもありません。
人によっては人見知り解消に効果的
自己催眠にも向き不向きがあります。
スピリチュアルな世界が好きな人や目に見えないことを信じられる人は、暗示にかかりやすいため、自己催眠による人見知り解消で効果を感じられる可能性が高いです。
逆に暗示にかかりにくい人、目に見えないものに対して否定的な感情や疑いの気持ちを持っている場合には、自己催眠の効果が出にくくなります。
そのような人には、自己催眠以外の方法がおすすめです。
コストもかからない
自己催眠で人見知りを解消する場合、コストが一切かかりません。
もしやり方をインターネットなどで調べる場合には、ほとんど0円でできてしまいます。
また、書籍などを購入する場合でも数百円〜数千円です。
セミナーやカウンセリングを受けるとなると、最高で数十万円のコストがかかってしまうことも。
そうなると、受講するのにもかなりの勇気が必要ですよね。
元手なしで気軽に取り組めるのも自己催眠のメリットの1つです。
自己催眠以外の人見知りを解消する方法
ここまで読んで「もしかしたら自分には自己催眠が向いていないのでは?」と思った人。
それでも大丈夫です!
自己催眠以外にも人見知りを解消する方法はありますので、5つご紹介していきます。
簡単に出来る自己暗示の方法を習慣化する
自分に暗示をかける方法は、自己催眠だけではありません。
日常の中で出来る簡単な行為でも、自己暗示をかけることができます。
例えば、
- 真っさらな紙や手帳のフリースペースに目標を書き留める
- ポジティブな感情を出すようにする
など、ちょっとしたことで大丈夫です。
1つでも良いので習慣化できるような行動を決め、毎日積み重ねていきましょう。
マインドフルネスで気持ちを安定化させる
マインドフルネスとは、ネガティブな感情や不安をいったん忘れて「今」に集中することです。
人は常に過去の失敗や未来への不安などを考えていて、実はあまり「今この瞬間」に集中できていません。
どこか「心ここにあらず」な状態で日々を生きているのです。
マインドフルネスの状態になると精神面で不安や緊張から解放され、気持ちが安定していきます。
そうすることで、どのような人とも分け隔てなく関わりを持てるようになっていきます。
色々な人と交流して人に慣れる
人見知りの人にとっては、慣れ親しんだ人以外と交流するのはハードルが高いと感じますよね。
まずは気の置ける友人や家族に同席してもらうところから始めて大丈夫です。
少しずつで良いので色々な人と交流して、人に慣れていきましょう。
初対面の人とどう接したら良いか分からないのは、単純に経験不足の場合が多いです。
人との交流を重ねて経験値が上がれば、初対面でも「あ、この人にはこういう対応をしてみたらどうだろう?」と、経験の中から対応方法を見出せるようになります。
知識や経験を増やす
人見知りをしてしまう原因の1つは、初対面の相手との間に共通の話題がない不安や「話が続くかな?」といった不安です。
そのような場合は、さまざまな物事を経験したり興味がある分野の勉強をしたりすることをおすすめします。
そうすると自分の中に会話の引き出しが増え、初対面の人とでも共通言語で話ができるようになります。
自分磨きやスキルアップを自分に誇りを持つ
また、人見知りをしてしまうのは、自分への自信のなさや相手に対する劣等感が原因の場合もあります。
なかなか自分に自信が持てない場合は、内面や外見を磨いたり、資格を取得するなどのスキルアップに挑戦してみましょう。
なぜ自分に自信が持てないのか?
どのような部分に劣等感を感じてしまうのか?
自分を見つめ直して1つでも改善できるように努力した経験は、必ず自信に繋がります。
自分のことを少しでも誇れたら、人見知りせずに誰とでもオープンに付き合えるようになりますよ。
最悪無理して人見知りを解消しなくても大丈夫
色々な方法を試したけれど、人見知りを解消できる気がしない…。
そんな人は、無理して人見知りを解消する必要はありません。
「人見知りを解消したい!」と思っている人から見たら、人見知りはマイナスな面ばかりだと感じているでしょう。
しかし、捉え方によっては人見知りがプラスに働く場合もあるんですよ。
その理由を2つご紹介します。
素の性格を直すのは難しくストレスになる場合も
潜在意識を書き換えるのが簡単ではないことはお伝えした通りです。
元々の性格を変えるには、かなりの労力を要します。
本心では「人と関わりたくない」と思っているのに、無理やり人見知りを解消しようとするのは大きなストレスになる可能性があります。
そして、ストレスが大きくなると病気の原因になってしまったり、心が病んでしまう場合も。
「無理だ」と思ったら、勇気を出して止めることも大切です。
人見知りは仕事で活かせる!
また、人見知りは仕事の場面でプラスに働く場合もあります。
人見知りの人は、言い換えれば繊細で周りの様子をよく見ることができる人。
観察眼が優れている人が多いのです。
人に気を使うことができる
人見知りの人は繊細で、相手の状況や相手がどう思っているのかをよく観察しています。
仕事も人と人との関わり合いなので、相手に気を遣えるとお互いに気持ちよく仕事を進められます。
慎重なのでミスが少ない
人見知りの人は、用心深く相手を観察するタイプが多いです。
仕事を進める上でもその慎重さを発揮し、丁寧に進めたり確認しながら進めたりするためミスが少なく、確実な仕事ができるのです。
こう考えると人見知りも悪くないですよね。
他人の力を借りずに問題解決することができる
人見知りだと、仕事上で分からないことがあっても人に聞きにくいため、なんとか自分で解決策を見出そうとすることができます。
その結果、問題解決能力が上がることも。
しかし、人に聞けないことで間違った方法を取ってしまったり仕事に遅れが生じてしまうのは避けましょう。
取引先や同僚に迷惑をかけないよう、時には勇気を出して人に聞くことも大切です。
自己催眠を使いこなして幸せな未来を手に入れよう!
今回は、自己催眠で人見知りを解消する方法などをご紹介しました。
人見知りが解消すると、誰とでも楽しく話すことができて友好関係が広がり、生活に彩りが出ます。
しかし、無理して解消しようとすると心や体に無理が生じてしまうもの。
人見知りは決してマイナスな面だけではなく、生活においてプラスに働く面もあります。
いずれにせよ、プラスの面に目を向けて日々を送るようにしましょう。